テセウスの船 完全ネタバレ犯人の日記大公開の後半、「完璧な犯行計画の終わり」を動画配信サイトParaviで視聴したので、内容と感想を紹介していきたいと思います。
ネタバレあります。
前半を読んでない方は、先に前半を読んでから後半を読んでくださいね。

Contents
テセウスの船 完全ネタバレ犯人の日記大公開の後半の内容
「」内は、加藤みきおの犯行日記
令和2年
鈴を手に入れたい、その一心で、事件を起こしたみきお。
その事件から30年が経ち、かつて拾った免許証に刻まれた年が訪れたころ、心とみきおは再会した。
大人になった鈴が、みきおとさつき先生を、心に紹介するシーン。
「やっぱり心先生が現れた。
31年前と何にも変わっていない。
音臼小事件は、僕が完璧に計画通りに実行したよ。」
文吾は逮捕され、鈴とは婚約。
何もかもみきおの思い通りの世界だった。
しかし、現代に戻った心は、文吾の無罪を晴らそうと動き始める。
愛(鈴)にも協力を頼む心。
みきおの計画が、31年ぶりに狂い始めていた。
「心先生が、また余計なことをしているらしい。
今さら過去を変えられるはずがない。
僕の鈴は、絶対に渡さない。」
一方、心を止めたい人物がもう1人。
それはさつき先生。
みきおが音臼小事件に関わっていたことに気づいていたさつき先生は、なんとしてもみきおを守るために、愛(鈴)に強いプレッシャーを与え続ける。
そしてついに、愛は、さつき先生の指示で、睡眠薬を飲んで倒れる。
しかし、さつき先生の歪んだ愛情は、みきおには届かない。
「やっと一番欲しいもの(鈴のこと)を手に入れたのに。
邪魔するヤツは許さない。
それが、誰であっても。」
愛する愛を傷つけたさつき先生は、みきおにとってはもうただの敵。
青酸カリを混ぜたオレンジジュースを病院に差し入れして、さつき先生を殺害したみきお。
そんな中、みきおを邪魔する人物が、もう1人現れていた。
「僕を脅すなんて、何を今さら。
完全犯罪の達成者は、僕1人だ。
正志は何もできなかったくせに。」
心の登場によって、再び音臼小事件が掘り起こされ、共犯だった真相が明らかになることを恐れた正志は、みきおに余計な動きをしないよう、脅迫した。
愛からも、距離を置かれるみきお。
狂い始めた世界は正さなければ。
みきおは、邪魔者を全て消すために動き始める。
みきおは、さつき先生が殺害された時に、「病院から走り去っていく、小太りでメガネをかけた男を見た」と、心に言い、心が正志に会いに行くように仕向けた。
ただ1人真相を知る正志を殺し、心にその罪をなすり付け、逮捕させる計画だった。
協力者の由紀を、嘘のクレームを入れて、心から引き離し、心を1人で正志の元に向かわせる。
「念入りに、慎重に。
幸せな未来にあなたはいらない。」
正志が死んでいるところを心が発見し、警察に拘留されるが、由紀のおかげで釈放される。
そしてみきおはついに、心を直接消すことを決める。
「邪魔者は全部いなくなる。
これでThe ENDだ。」
令和2年3月2日
音臼小事件の慰霊碑の前で、犯人を待つ心。
みきおは心についていき、心を殺そうとする。
そして、心は吹雪に包まれ、過去にタイムスリップする。
平成元年
再び過去にタイムスリップし、倒れていた心を発見したのは、なんとみきおだった。
みきおは、未来で心が、みきおを犯人だと気づいたこと、そして、心が佐野家の息子であることを知る。
「心先生が未来から戻ってきた。
サイコーのお土産を持って。
おかえりを言う前に、さよならを言わなきゃ。
心先生とおじいちゃんに。」
真相を知る心は、必ず邪魔をしてくるだろう。
絶対に鈴を手に入れるために、この日、みきおは計画を変更する。
平成元年3月10日
タイムスリップしてから2日後、心はみきおの家に文吾と駆けつけ、みきおからのメッセージが入ったフロッピーディスクを見つける。
「バレちゃったみたいですね。
でもこれでもっとワクワクして
お楽しみ会が待ちきれない!
心先生、僕を捕まえられるかな?」
みきおは、正志のいる田中家に身を潜め、この夜、田中のおじいちゃんの薬に青酸カリを混ぜて毒殺する。
それは、正志からみきおへの指示だった。
理由は、正志はおじいちゃんを憎んでいたから。
みきおがおじいちゃんを殺害し、「終わったよ」と隣の部屋に潜んでいた正志に声をかける。
正志はみきおに、「ご苦労様」と返した。
「正志の希望を叶えてあげた。
おじいちゃんが許せないらしい。
自分でやればいいのに。」
正志の依頼で、おじいちゃんを殺したみきお。
平成元年3月11日
そして次のターゲットは、最大の邪魔者、心。
文吾と心をおじいちゃん家におびき出し、1人になった和子をスープを飲ませて殺害しようとするみきお。
お腹の中にいる赤ちゃんは、心だと言うことを知っているから、心が生まれる前に消そうとする。
しかし、鈴と慎吾が帰ってきてしまい、殺害を中断し逃げたみきお。
「心先生はラッキーだ。
鈴ちゃんにお礼を言わないとね。
明日は僕が、鈴ちゃんの正義の味方になる日だ。
ワクワクする。
それまではアイツらで暇潰ししよう。」
家族が狙われ、追い詰められる心と文吾。
平成元年3月12日
音臼小事件当日、2人は家族たちを村の外に避難させる。
だが、みきおはそれさえも見据えていた。
心と文吾は、みきおを必死で追う一方で、正志は、和子たちを体育館で監禁。
この日起こることもない音臼小事件を止めようと、みきおに翻弄される心と文吾。
「お楽しみ会は笑えた。
計画はとっくに変更してたのに。」
体育館に閉じ込められた家族を、覗き見するみきお。
「明日はどんな顔するか楽しみだ。」
翌朝、恐怖の一夜を過ごした鈴たちの元に、みきおが現れる。
鈴を助けたみきおは、鈴に感謝される。
「ついに僕は鈴ちゃんの正義の味方になった。
あとはあの警察官を消すだけ。
正義の味方は、僕だけでいい。
さあ、正志の出番だ。」
この後、文吾を呼び出したところを、正志に襲わせ、一連の事件の犯人に仕立てる。
「ここまでは完璧。」
みきおと正志の計画は、完璧に進んでいた。
しかし、正志は、みきおに未来で裏切られて、自分が殺されてしまうことをボイスレコーダーを聴いて知ってしまう。
その夜、みきおは正志と共に、予定通り、文吾をおびき出す。
スタンガンで、文吾を背後から襲った正志は、みきおにもスタンガンを突き付ける。
(以下「」内は正志の犯行日記)
「さようなら
みきおくん
君には用はない
ここからが計画の本番だ
佐野文吾に殺人犯になってもらう」
みきおを消した正志は、ついに自ら動き始める。
正志の目的は、佐野文吾を殺人犯にし、家族全員を不幸にすること。
かつての自分たちと同じように。
しかし、佐野家の強い絆は、そう簡単には崩れなかった。
「しぶとい家族め
俺の家族をバラバラにしておいて
忘れたとは言わせない」
いまいましい村祭りのことを思い出せと、メッセージを送る正志。
他の村の面々が、手作りのかまどで牡丹鍋を振る舞うなど、文吾を信じ気遣う中、正志は文吾の犯行を裏付ける決定的な証拠を自ら通報する。
「青酸カリは家の裏庭に埋めた」
庭から青酸カリが見つかり、文吾は警察に連行されてしまう。
「佐野文吾
今日はお前が殺人犯になった記念日だ
俺がちゃんと死刑台まで送り届けてやる」
文吾を逮捕させた正志は、文吾に本を差し入れし、脅迫メッセージを送り、文吾に自白を促す。
望みが絶たれ、絶望する心たち。
あとは、文吾が死刑台に行くのを見届けるだけだったが、目を冷ましたみきおが、自白をし、青酸カリを自ら飲んで、全ての罪を認める。
そして、文吾は無罪で釈放される。
「みきおは余計なことをしてくれた
でも、佐野文吾には絶対に殺人犯になってもらおう
まずは息子を追っ払って1人にさせる」
正志が止まることはなかった。
文吾を殺人犯にするために、最後の計画が動き始めた。
心を神社におびき出し、泉南署に偽の通報を入れる正志。
1人になった文吾に、正志がが背後からナイフで襲いかかる。
そして、自らを殺すように仕向け、佐野文吾を殺人犯に仕立てようとする。
「母さん
もうすぐそっちに行くよ
これで終わりだ
佐野文吾は殺人犯になる
本当の苦しみを教えてやる」
そして、心が刺されてしまい、文吾を殺人犯にする正志の目的は、果たされることはなかった。
テセウスの船 完全ネタバレ犯人の日記大公開の後半の感想
もう一つの謎の、文吾が千夏ちゃんの手を引いて、1話で雪の中を歩いているシーンについては、千夏ちゃんは、リスに餌をあげる約束を明音ちゃんとしていて、その約束を守ろうと1人で行ってしまったところ、文吾に「危ないから帰るぞ」と言って、帰らせようとしていたそうです。
そして、みきおが最後、大人になってカフェをやっていましたが、みきおが犯罪を犯した時は少年だったため、少年法とかで大人ほどの罪の重さにならなかった、という解釈でした。
最後まで犯人が本当にわからなくて、毎週待ち遠しかったドラマが終わってしまったのかと思うと寂しいですね。